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ゾルピデムとブロチゾラムの先発医薬品使用理由の調査

論文

2020年12月2日

雑誌名 九州薬学会雑誌 Vol.74 2020
表題 ゾルピデムとブロチゾラムの先発医薬品使用理由の調査
Investigation of the Reasons for Using Zolpidem and Brotizolam Original Drugs
著者名 江口 麻夏、篠﨑 彩香、山田 輝代嗣、矢敷 潤、前田 恵理、河野 吉昭、秋山 貴子、香月 信一郎、木戸 宏幸、湯川 栄二
要旨 我が国の医療費削減のためには、後発医薬品(以下、GE)を普及させる必要がある。そこで、先発医薬品(以下、先発品)を希望する声が多い睡眠導入剤のゾルピデムとブロチゾラムについて、先発品処方患者を対象に先発品を選択する理由を2018年10月1日から12月31日までの3ヶ月間アンケート調査した。ゾルピデムの先発品を選択した主な理由は、「GEに対する不安」が39.1%と最も多く、次いで「処方せん記載通りが良い」が15.2%、「GEで効果不十分」が10.9%であった。また、ブロチゾラムでも「GEに対する不安」が39.1%と最も多く、次いで「GEで効果不十分」が34.8%、「処方せん記載通りが良い」が13.0%であった。両薬剤のGEに対する不安を抱く患者が多く認められた。不眠は心理的な要因が影響するため睡眠導入剤のGEに関しては、薬剤師が薬局窓口でGEの有益性や安全性を丁寧に説明し、GEに対する患者の不安を解消する継続的な努力の遂行が使用促進に重要である。

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