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口腔内崩壊錠の有用性の検証~患者意識調査を踏まえて~

学会

2014年6月28日

大会名 医療薬学フォーラム2014
会期 2014年6月28日・6月29日
会場 ビッグサイトTFTホール
演題名 口腔内崩壊錠の有用性の検証~患者意識調査を踏まえて~
発表形式 ポスター発表
演者名 河野 吉昭、大串 彩、岡元 みなみ、田代 泰理、田辺 晃啓、水町 隆平、福田 淳、藤田 今日子、永﨑 一樹、矢敷 潤、香月 信一郎、木戸 宏幸、湯川 栄二
目的 近年、口腔内崩壊錠(以下OD錠)が多く発売され、患者のベネフィットを向上させる薬剤として注目されているが、普通錠と併売される事による調剤過誤のリスク増大等、問題点も挙げられる。また、患者のOD錠に対する認知度や実際の服用方法等、その実態はあまり知られていない。そこで、OD錠を服用している患者に対しての意識調査を行い、OD錠の有用性の検証を実施する事とした。
方法 対象患者:OD錠を継続服用の患者。
調査方法:服薬指導時の聞き取り調査。
調査期間:2ヶ月。
対象薬剤:アムロジピン製剤4剤、タムスロシン製剤4剤、ボグリボース製剤3剤、抗アレルギー剤5剤。
結果 調査総数:767人。
拒否数:90人。
実施率:88%。
1.OD錠を認知している割合は調査総数の24%。
2.水なしで服用している割合は調査総数の6%。
3.OD錠を単独で服用する患者で、水なしで服用する割合は15%。
4.普通錠と併用する患者で、水なしで服用する割合は3%。
考察 OD錠の服用方法は、併用薬の存在が大きく影響することが示唆され、普通錠を併用する場合、OD錠の存在価値は低く、単独で服用する薬剤の方が、OD錠としての有用性は高いと推測される。
提言 OD錠と普通錠の併売に関しては疑問を呈する。OD錠の供給に一本化すれば、調剤過誤のリスクを軽減させる医療側の利点が生じると共に、服薬におけるOD錠と普通錠の混在が回避される事で、患者の服薬における利便性も向上するものと考える。

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