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帰宅した患者からの問い合わせに関する調査

学会

2014年11月23日

大会名 第76回九州山口薬学大会
会期 2014年11月23日・11月24日
会場 長崎ブリックホール
演題名 帰宅した患者からの問い合わせに関する調査
発表形式 ポスター発表
演者名 福田 淳、岡元 みなみ、河野 吉昭、田代 泰理、田辺 晃啓、橋本 彩、東島 彩香、東村 友絵、水町 隆平、櫻井 瞳、永﨑 一樹、東 正直、矢敷 潤、香月 信一郎、木戸 宏幸、湯川 栄二
目的 医薬分業の進展により薬局薬剤師の活躍の場が広がり、求められる知識も多岐にわたるようになった。薬剤師は患者が安心して薬物治療を遂行できるように情報提供すべきであるが、日常業務の中では帰宅した患者から問い合わせを受けることがあり、患者の不安を解消出来ていなかったことに気付かされる。また、業務中に問い合わせを受けることで、従事していた業務を中断せざるを得ないケースがある。そこで、患者からの問い合わせ内容を調査することで、患者のアドヒアランス向上と業務の改善が出来ると考えた。
方法 調査期間:2013年5月20日~2014年3月31日。調査方法:帰宅後の患者から問い合わせを受けた際に、問い合わせを受けた時間、患者の性別・年齢、問い合わせ方法、問い合わせした者、問い合わせ内容を調査票に記録。
結果 件数240件。時間;営業時間内93.7%、営業時間外6.3%。性別;男性32.5%、女性66.7%、記載不備0.8%。方法;電話86.7%、来局13.3%。問い合わせした者;本人76.6%、家族17.9%、医療従事者4.2%、記載不備1.3%。内容;(65歳未満)服用方法12.9%、副作用19.4%、相互作用22.6%、効能16.1%、薬剤不足8.1%、残薬8.1%、調剤過誤4.8%、OTC3.2%、その他4.8%。(65歳以上)服用方法22.5%、副作用18.7%、相互作用12.5%、効能11.9%、薬剤不足18.7%、残薬5.0%、調剤過誤6.9%、OTC0%、その他3.8%。
考察 患者からの問い合わせの多くが営業時間内であり、問い合わせへの対応は業務に影響すると考える。年齢に関わらず、投薬時に必ず説明を行う効能、服用方法の問い合わせがみられるのは、患者側へのインタビューが不十分であることが考えられる。65歳未満では相互作用やOTCに関する問い合わせがみられ、併用薬の確認を十分に行う必要があると考えられる。65歳以上では、定期薬が足りないなどの薬剤不足の問い合わせが多くみられ、服用間違いに繋がっている可能性が推測される。投薬時、患者の服用方法を十分に確認し、服薬アドヒアランスの低下が懸念される場合には、医師へ服用方法や薬剤の変更を提案することも重要であると考える。これらにより、問い合わせの件数を減らすことに繋がり、患者のアドヒアランスを向上させる事が出来ると考える。

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