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循環器領域における配合錠の有用性についての検討(2)

学会

2015年7月4日

大会名 医療薬学フォーラム2015
会期 2015年7月4日・7月5日
会場 名古屋国際会議場
演題名 循環器領域における配合錠の有用性についての検討(2)
発表形式 ポスター発表
演者名 田代 泰理、岡元 みなみ、田辺 晃啓、橋本 彩、水町 隆平、福田 淳、河野 吉昭、永﨑 一樹、矢敷 潤、香月 信一郎、木戸 宏幸、湯川 栄二
目的 配合錠とは、2種類の異なる成分をまとめて1つの錠剤へ成形した薬剤である。発売当時、服用する剤数が減る、薬剤にかかる費用を抑えることができる等のメリットが挙げられていた。しかし最近は、ジェネリック医薬品(以下GE)の普及によって配合錠での処方と成分2剤での処方の価格差も縮まり、場合によっては逆転している。今回は薬剤にかかる費用に視点を置き、配合錠の経済的有用性について検討した。
方法 2015年1月現在で薬価収載されている配合錠(36種類)とその成分となる薬剤について、同一成分量で処方された場合の薬価を比較した。成分となる薬剤のうち、GEについては同成分の薬剤中最低薬価のものを選択した。
結果 配合錠での処方が経済的:11件/36件
成分2剤の内訳(GEなし:1件/片方GEあり:10件/両方GEあり:0件)
成分2剤での処方が経済的:25件/36件
成分2剤の内訳(GEなし:0件/片方GEあり:6件/両方GEあり:19件)
考察 今回の検討では、配合錠に当初期待されていた経済的メリットが半数以上失われていることが示唆された。今後更なるGEの普及により、この傾向はより大きくなると推察される。加えて、配合錠に含まれる成分の1つを追加併用する処方の場合、少ない剤数で服用できるというメリットも失われ、配合錠で服用するメリットは更に少なくなる。また配合錠の増加により、在庫量や業務の煩雑さが増え、リスク増大に繋がることも懸念されるため今後の課題としたい。

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