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保険薬局における残薬調整による医療費削減効果

学会

2016年10月10日

大会名 第49回日本薬剤師会学術大会
会期 2016年10月9日・10月10日
会場 名古屋国際会議場
演題名 保険薬局における残薬調整による医療費削減効果
発表形式 ポスター発表
著者名 熊野御堂 悠、塚本 賢児、德山 智治、渡邊 江梨子、坂本 豊伸、森永 まり子、今里 泰、木戸 宏幸、湯川 栄二、天方 奉子、稲葉 一郎
目的 医療費の増加が深刻な中、その削減のために残薬調整が課題となっている。日本薬剤師会の残薬調査(※1)によると、残薬調整による医療費削減効果は年間約29億円と報告されている。現在、全国に約474億円の残薬があると推定(※2)されているので、残薬調整による医療費削減効果を検証する。
方法 平成27年11月~平成28年4月(半年間)に七城中央薬局で応需した処方せんに対し、患者、その家族に残薬の有無を確認し、調整した金額を分包以外、分包、外用薬で区別して集計した。
結果 残薬調整した金額は半年間の総額で、分包以外は63,505.0円、分包は47,171.6円、外用薬は31,183.8円だった。当薬局の月平均残薬調整金額が23,643.4円となり、全国規模で考えると年間で総額約240億円の残薬調整による医療費削減効果が推計でき、現在報告されている残薬調整による医療費削減効果に対し約8倍となった。
考察 一般的に、分包の残薬調整は労力を要するため避けられがちであるが、当薬局では区別することなく患者やその家族に声掛けを行った。当薬局で推計した医療費削減効果が、報告されている金額に対し大幅に高くなったのは、分包も含めて積極的に介入したことが一因と考えられる。残薬調整は医療費削減効果や患者の自己負担軽減に繋がる有用な手段であり、誤薬などを防ぐこともできる。飲み忘れや処方変更などで発生する残薬は患者やその家族で判断し破棄することもあり、実際に当薬局で回収した残薬の中にはヒートで交付して2年以上経過したものや、分包で交付して半年以上経過したものが確認できた。廃棄薬剤を減らすためにも定期的な残薬の確認が必要と考えられる。薬剤師の存在意義である、「患者に適切な医療を提供」という観点からも残薬調整の啓発活動は継続すべきである。
(※1)平成25年度全国薬局疑義照会調査
(※2)後期高齢者の服薬における問題と薬剤師の在宅患者訪問薬剤管理指導ならびに居宅療養管理指導の効果に関する調査研究

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