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患者意識調査による口腔内崩壊錠の有用性の検証

論文

2016年12月1日

2017年9月17日追記
この論文は、九州山口薬学会の論文奨励賞を受賞しました。

雑誌名 九州薬学会会報 Vol.70 2016
表題 患者意識調査による口腔内崩壊錠の有用性の検証
Verification of Usefulness of Orally Disintegrating Tablets by Patient Awareness Survey
著者名 河野 吉昭、田辺 晃啓、福田 淳、藤田 今日子、岡元 みなみ、田代 泰理、橋本 彩、水町 隆平、永﨑 一樹、矢敷 潤、香月 信一郎、木戸 宏幸、湯川 栄二
要旨 近年、口腔内崩壊錠(以下OD錠)が多く発売され、水なしで服用できる利便性から、患者の服薬アドヒアランスを向上させる薬剤として注目されている。一方で、多くのOD錠が普通錠と併売されており、品目増加に伴う調剤過誤のリスク増大、複数の同一成分薬剤を在庫管理する経営負担増などの問題点もある。また、患者がOD錠の特性をどの程度理解し、どのような服用をしているのか、その実態はあまり知られていない。そこで、OD錠を服用している患者に対して意識調査を行い、OD錠の有用性の検証を実施した。その結果、OD錠が水なしで服用できることを知っている割合は調査総数の24%(163人/677人)であり、その中での水なし服用患者の割合は24%(39人/163人)に過ぎず、OD錠の特性を正しく理解して服用する患者が少ないことが判明した(6%:39人/677人)。

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