ブラウンバッグ運動による保険医療機関との外来服薬支援の取り組み
学会
2018年6月24日
大会名 | 医療薬学フォーラム2018 |
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会期 | 2018年6月23日・6月24日 |
会場 | 東京ビッグサイト |
演題名 | ブラウンバッグ運動による保険医療機関との外来服薬支援の取り組み |
発表形式 | ポスター発表 |
演者名 | 長尾 尚俊、江口 麻夏、東島 彩香、矢敷 潤、近藤 優樹、前田 恵理、河野 吉昭、香月 信一郎、木戸 宏幸、湯川 栄二 |
目的 | 服用する薬剤数が多い患者では、服用方法の複雑化に伴い自己または家族などによる服薬管理が困難となり、アドヒアランスの低下と残薬の増加が問題となっている。このような服薬管理が困難な患者に対する薬学的管理とポリファーマシー対策が求められている。そこで、当薬局のブラウンバッグ運動による外来服薬支援の取り組みを報告する。 |
方法 | 処方せん発行もとの保険医療機関と事前に協議を行い、持参薬のある患者に外来服薬支援の具体的内容を説明し、同意を得た患者に外来服薬支援を実施したので、平成29年7月1日から12月31日までの6ヶ月間の支援内容を検証した。 |
結果 | 期間中、19人に外来服薬支援の同意を得た。そのうち、14人に外来服薬支援を行い、外来服薬支援料を算定した。持参薬のうち、削減できた金額は173,645円、平均1人あたり12,403円であった。服薬管理を支援した内容は保険医療機関に情報提供し、アドヒアランス改善への処方提案も行った。 |
考察 | 有料でも服薬支援を望む患者や家族などが一定数いることがわかり、この取り組みでアドヒアランス改善の後押しができる。かかりつけ薬剤師が服用中の薬をすべて把握し、包括的に管理することにより、アドヒアランス改善、薬剤費の削減が可能となる。また、診療報酬改定で新設された地域支援体制加算には外来服薬支援料算定実績が求められており、今後も継続した取り組みに努める。 |