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製剤画像およびインタビューフォームを利用した後発医薬品情報対比表の作成:ゾルピデム酒石酸塩錠

論文

2021年12月18日

雑誌名 九州薬学会雑誌 Vol.75 2021
表題 製剤画像およびインタビューフォームを利用した後発医薬品情報対比表の作成:ゾルピデム酒石酸塩錠
Preparation of Generic Drug Information Comparison Table using Formulation Image and Interview Form:Zolpidem Tartrate Tablet
著者名 湯川 美穂、福泉 智子、溝部 健、大波多 友規、堤 広之、湯川 栄二、池田 浩人
要旨 超短時間作用型睡眠薬の一つであるゾルピデム酒石酸塩錠(Zolpidem Tartrate:ZT)錠10mgは、先発医薬品(先発品)のマイスリー®錠10mgと22製品の後発医薬品(後発品)が存在する。しかし、病院外来における先発品の院内処方数(錠数)は、同規格の後発品合計処方数の約6倍である。今回、ZT錠10mgを研究対象とし、各製品のインタビューフォーム(IF)および製品画像から得られる情報を調査した。IF記載の薬物速度論的パラメータから、後発品22製品のうち17製品は、6種の共同開発群に分類され、残りの5製品はそれぞれ個別に分類された。6種の群から各1製品および残りの5製品、計11製品の溶出挙動を先発品と比較した。さらに、PTPシート画像の目視による観察およびIF記載の錠剤の外形・性状のクラスター分析から先発品との類似度を検証した。これらの結果をまとめた先発品と後発品の情報対比表は、後発品への変更調剤の際、薬剤師による患者への説明資料として有用と考えられる。

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